[2006/01/18]
画面サイズ,色再現,解像度,コントラスト比など,テレビ向けディスプレイとしての性能を示す指標において,LCDがCRTを上回り始めた。すでに,LEDバックライトの採用によって,NTSC比で100%を超える色再現やフルスペックのハイビジョンを上回る画素数が実現するようになった。また,放送局で使うモニター向けではあるが,コントラスト比が100万対1のLCDパネルも登場した。 LCDを利用したデジタル・テレビは,もはやテレビ放送を表示するだけのディスプレイではなくなっている。つまり,放送規格の範疇での画質競争にこだわる必要はなくなっているのである。このような観点から,画質を向上する余地が十分にあるLCDは,画素数の向上に大きな課題を抱えているPDPや,画質面ですでに成熟しているCRTに対し,性能面での潜在能力でアドバンテージを持っているといえるだろう。 これまで,パネル・メーカーのみならず部材メーカーも,放送の仕様に合わせた製品企画や技術開発を進めてきた。しかし今後はこれを見直し,CRTを超える徹底的な高画質化を目指した技術を開発していく必要がある。テクノアソシエーツでは,2006年1月25日に,東京都 永田町にて「LCDパネル・メーカーの事業戦略研究 2006」の研究結果報告会を開催する。この報告会では,報告書の内容のみならず記載しきれなかった情報や最新情報を多数盛り込みながら,シャープ,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.,韓国LG. Philips LCD Co., Ltd.,台湾Au Optronics Corp.,台湾Chi Mei Optolectronics Corp.といった主要なパネル・メーカーの戦略の違いを明確に解説する。
(伊藤元昭=テクノアソシエーツ プリンシパル)
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