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アスタキサンチン配合のサプリが拡大
抗酸化作用や抗メタボ効果など多機能性が注目される


[2009/02/13]



 最近の研究で,アスタキサンチンには,抗酸化作用のみならず,メタボリックシンドロームの改善作用(関連記事)や抗疲労作用,脳の認知行動能力の向上作用(関連記事),抗炎症作用(関連記事),美肌効果(関連記事)など,様々な機能があることがわかってきた。こうしたアスタキサンチンの多機能性を反映して,サプリメントや機能性飲料の素材として展開する企業が増えている。
 なお,アスタキサンチン工業会が主催する第2回の勉強会が,2月20日(金)13:20〜15:20,丸の内MYPLAZA・4階会議室にて開催される(参加費無料,事前登録必要なし)。


抗メタボ作用に着目しアスタキサンチンを配合

 セコム医療システムでは,昨年4月からメタボリックシンドローム対策サプリメントとして「セコムのコタラヒム」「セコムの紅麹」「セコムのGABA」の3種類(写真1)を発売した。このシリーズでは,各商品それぞれの1日量に4mgのアスタキサンチンを配合している。「これらのサプリメントは,昨年4月から始まった特定検診を視野に入れたもの。アスタキサンチンには,抗メタボリックシンドローム作用があるので(関連記事),血糖値上昇抑制作用のある素材(コタラヒム),血中脂質に作用する素材(紅麹),血圧に作用する素材(GABA)を組み合わせた。利用者は,気になる症状に合わせてこれらのサプリメントを併用するケースも多い。4mgというアスタキサンチンの配合量は,こうした併用を考慮した」と同社の健康開発部の商品開発チーフマネージャー増田宏子氏は話す。
 開発時には,アスタキサンチンの素材の選定にも心を砕いたという。「セコムは『安全』を売る会社。製品の安全性は最も気にかけるところだ。現在採用しているアスタキサンチンは,国内で生産されていること,衛生管理された水槽中で培養された藻を原料としていることなどから安全性が確保されていると考え選定した」と増田氏。同社では,こうした素材の安全性から,以前から展開していた商品『ビルベリー&ルテイン』のアスタキサンチンの素材についても変更したという。

写真1 セコムが提供するアスタキサンチン入りサプリメント
写真1 セコムが提供するアスタキサンチン入りサプリメント



“目”に対する作用を重視

 わかさ生活も,アスタキサンチンの機能に着目した企業。わかさ生活は,北欧産野生種ブルーベリーである「ビルベリー」を原材料とした『ブルーベリーアイ』を主力商品としている。創業者自身,幼少の頃から視野に対する悩みを持ち,それを解決するためにブルーベリーアイを開発した。顧客にも“目”に関する悩みを持つ人が多いという。そんな中で「目に対する新たな機能性素材として着目したものの一つがアスタキサンチンだった。現在,ルテインα,カシスαとともに瞳サポートシリーズとして展開している。アスタキサンチンには抗疲労作用もあるため,目だけでなく体の疲れを感じている人や不規則な生活をしている人に,『アスタキサンチンα』とブルーベリーアイの併用を勧めている」と商品部の林健太郎氏は語る。
 また同社では,メーン商品であるブルーベリーアイにも2006年からアスタキサンチンを配合。「ビルベリーとの目に対する相乗効果を狙う。他にも『DHA+EPA』という商品にも,DHAの酸化を抑えるために配合している」と林氏は話した(写真2)。

写真2 わかさ生活が提供するアスタキサンチン入りサプリメント
写真2 わかさ生活が提供するアスタキサンチン入りサプリメント



脳機能への作用,脳内での抗酸化作用などを考慮

 同様に,製品自体の酸化を抑える“抗酸化作用”を狙って製品に配合したのがサントリーだ。現在,自社が開発した素材であるアラキドン酸をメーンにした商品「アラビタ」(写真3)に1日量として1mgを配合している。
 実はサントリーでは,2001年から健康食品の通信販売を開始するに当たりアスタキサンチンを配合した商品を展開していた。同社の健康食品事業部「アラビタ」ブランドマネージャー宮武正彦氏は「アスタキサンチンの抗酸化力に関する研究も行った結果,アスタキサンチンの抗酸化力は自然界の中でも最強ではないかと考えるに至った。アラキドン酸を商品化するに当たっては,酸化されやすい脂質の抗酸化成分としてアスタキサンチンがふさわしいと考えた。しかも,アスタキサンチンは血液脳関門を通り,脳でも抗酸化作用を発揮すると言われており,脳に多く存在するアラキドン酸のための抗酸化素材としては最適だと判断した」と説明する。
 アラキドン酸は,DHAやEPAと同様に食事から積極的に摂取する必要がある必須脂肪酸。細胞膜を構成する重要な成分である。脳内に多く,DHAとはおよそ1対1のバランスで存在するが,加齢とともに減少する。アラキドン酸の摂取により加齢により衰えた高齢者の脳の情報処理能力が回復するというデータもあり,アスタキサンチンの脳機能に対する効果との相乗作用も期待される。「現在,アスタキサンチンは素材メーカーが研究開発に力を入れている点は効能にこだわるユーザーとしては非常に心強い。今後は素材メーカーと連携し,脳機能に関しても一緒に研究していければよいと考えている。多岐にわたるエビデンスが出てくることは,顧客へのアピールにもなる」と宮武氏。



美肌作用への効果を狙う企業も

 アスタキサンチンの採用はサプリメントに留まらない。ファイテンでは,昨年10月から“飲む化粧品”として「アスタinコラーゲン」(写真4)を発売。アスタキサンチン6mgと発酵コラーゲンペプチド5000mgを配合している。「主力顧客層である20代後半から40代女性に美肌効果を実感してもらいと考えた」と関連会社ファイルドの開発担当者は言う。


 アスタキサンチンは,その健康に関する機能性を全面に打ち出した商品だけでなく,他のサプリメント素材を安定化させる素材としても,幅広く使われている。今後ますます“使い勝手の良い素材”として需要が高まるだろう。

写真3 サントリー「アラビタ」 写真4 ファイテン「アスタinコラーゲン」
写真3 サントリー「アラビタ」
写真4 ファイテン「アスタinコラーゲン」







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