2015.03.10
医療、ゲノム、健康情報の標準化で横断的な解析の基盤作り
健康、未病維持社会の推進を図る
東京大学 大学院医学系研究科 教授 大江和彦 氏
文部科学省と科学技術振興機構(JST)主導の「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」では、様々な研究開発が進んでいる。その一つ、「自分で守る健康社会」の拠点となっている東京大学では、理学系の「創薬プロセスイノベーション」、医学系の「健康医療ICTオールジャパン標準化」、工学系の「ユビキタス予防・診断・治療システム」の研究開発を「三本の矢」として協奏させ、健康長寿ループの実現を図る。この中で「健康医療ICTオールジャパン標準化」を担当する同大学院医学系研究科医療情報経済学分野の大江和彦教授は、これまで電子カルテシステムや医療用語の標準化など、医療における情報システムの標準化の研究を進めてきた。大江教授にCOIプロジェクトにおける研究内容と、今後の目標を伺った。
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2015.03.09
スマートフォン・サイズの超音波診断装置を
家庭やコミュニティに
東京大学 大学院工学系研究科 教授 佐久間一郎 氏
2013年に始動した、文部科学省と科学技術振興機構(JST)主導の「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」。その研究開発プログラムの一つ、「自分で守る健康社会」の拠点である東京大学では、理学系で「創薬プロセスイノベーション」、医学系で「健康医療ICTオールジャパン標準化」、工学系で「ユビキタス予防・診断・治療システム」に関する研究開発を進めている。それらを「三本の矢」として統合し、「健康長寿ループ」の実現を図るのが同大学のCOIプログラムにおける中長期的な戦略である。三本の矢のうち、先端技術開発による「ユビキタス予防・診断・治療システム」の研究を進めるのが、東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻で、医療福祉工学開発評価研究センター・センター長の佐久間一郎教授だ。現在、医学工学融合を推進中の佐久間教授にCOIプロジェクトにおける医工連携の取り組みや今後のビジョンを聞いた。
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2015.02.27
東大次期総長の五神氏、大学の仕組みを変えて
「本気の産学連携」で産業競争力を高める場に
東京大学 大学院理学系研究科長 ICCPT 研究リーダー 五神真 氏
「日本の産業競争力をこれからも高い水準で維持していくこと。それは、さまざまな資質を持った人材が適所で活躍し、同時に優秀な後継をたくさん育成できる仕組みが構築できるかに掛かっています」。2015年4月1日に東京大学の第30代総長に就任する五神 真氏は、このように言う。同氏は、大学の仕組みを変え、そこを「知の協創の場」とする構想を持っている。産業界が抱える困難な課題の解決に、大学と企業が一緒に取り組む「本気の産学連携」を進める場だ。同氏が研究リーダーを務める、文部科学省の研究開発支援プログラム「COI STREAM」のテーマのひとつ「コヒーレントフォトン技術によるイノベーション拠点(ICCPT)」は、その先駆けとなるプロジェクトである。五神氏に、日本が持つべき人材の活用と育成の仕組みの姿と、その実現を目指す中でのICCPTの位置付けを聞いた。
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2015.02.26
Mooreの法則を維持する最重要技術、
EUV露光の実用化が視野に入った
ギガフォトン 代表取締役 副社長 兼CTO 溝口計 氏
半導体デバイスは、人類史上に輝く最重要工業製品と言える。家や街の中にある多くの機器は、仮に半導体デバイスがなければ存在していないだろう。その巨大な存在感と驚くほどの波及効果の背景には、1チップ上のトランジスタの集積度が18カ月ごとに2倍になるという、いわゆる「Mooreの法則」がある。トランジスタの集積度はシステムの性能や機能の向上に直結する。それが指数関数的なペースで50年以上にわたって進歩し続け、機械や材料科学など他の技術の進歩を圧倒したのだ。だが、その「Mooreの法則」の継続が危うくなっている。チップ上に電子回路のパターンを刻む、露光技術の進化が困難になってきたからだ。
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Mooreの法則を維持する最重要技術、EUV露光の実用化が視野に入った
ギガフォトン 代表取締役 副社長 兼CTO 溝口計 氏
2015.02.26 -
「個別生産の時代」を支える生産ラインを、レーザー光を駆使して作りたい
三菱電機 FAシステム事業本部 産業メカトロニクス事業部 技師長 安井公治 氏
2015.02.20 -
高強度極短パルスレーザーが作り出す
現実離れした現象をものづくりに生かす
2015.02.06 -
未来を支えるものづくりを目指す東大COI拠点:ICCPT
個を生かす持続可能な社会を光を駆使したものづくりで創出
2015.01.23
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医療、ゲノム、健康情報の標準化で横断的な解析の基盤作り
健康、未病維持社会の推進を図る
2015.03.10 -
スマートフォン・サイズの超音波診断装置を
家庭やコミュニティに
2015.03.09 -
有機化合物の結晶化制御技術で、「基盤医薬」開発の高度・効率化を実現
「ものづくり」科学・技術によって健康社会の実現に貢献
2015.03.05 -
健康長寿社会の実現へ、産官学が業界・大学の枠を超えて議論
第2回「健康長寿ループの会」開催
2015.02.03 -
オープンイノベーションで実現を目指す、「自分で守る健康社会」
東京大学・センター・オブ・イノベーション(COI)に見る医工、産官学連携の取り組み
2015.01.23
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東大次期総長の五神氏、大学の仕組みを変えて「本気の産学連携」で産業競争力を高める場に
東京大学 大学院理学系研究科長 ICCPT 研究リーダー 五神真 氏
2015.02.27 -
「自分で守る健康社会」 シンポジウム(3月12日)
(東京大学伊藤国際学術研究センター) -
健康社会、まずは「自分ごと」の意識―モバイルヘルスにも期待
第2回「健康長寿ループの会」 パネルディスカッション
2015.02.05 -
「健康寿命を延ばすには、“フレイル”期に適切なケアを」
東京大学 大学院医学系研究科・秋下雅弘教授
2015.02.04 -
健康長寿社会の実現へ、産官学が業界・大学の枠を超えて議論
第2回「健康長寿ループの会」開催
2015.02.03