発行レポート

レポート関連記事

イベント・セミナー


技術&事業
インキュベーション・フォーラム
ELECTRO-TO-AUTO FORUM
HD Processing FORUM
日経BP知財Awareness

パネル・メーカーの事業戦略研究2008

日米欧3市場の特徴と動向を読む(2)
世界市場の縮図の様相を呈する北米市場
〜各テレビ・メーカーが主力製品を投入


[2008/03/14]

 北米市場は,FPDテレビの地域別販売金額が世界一の市場である。2009年2月に迫ったアナログ放送停波に向けて,FPDテレビの販売はさらに拡大するだろう。一方,1家屋あたりの平均床面積が大きい米国では,50型以上のテレビを設置できる家庭が日本に比べて多いのが特徴だ。日本や韓国の液晶テレビ・メーカーは,第8〜10世代のガラス基板製造ラインから切り出す40型以上の液晶パネルを用いた液晶テレビの宣伝や販売を積極的に行っている。

販売金額の地域別シェアがトップの北米市場
 北米市場は,全方式のテレビ市場において販売金額の地域別シェアがトップであり,今後もトップの座を守り続けていくだろうと予測されている。米DisplaySearch社のデータによると,北米市場の2007年第1四半期における方式別シェアは,液晶テレビが52.9%,プラズマ・テレビが11.7%,リアプロ・テレビが6.4%である。FPDテレビが全テレビ方式の71%を占める。対前年比成長率がピークに達するのは2008年から2009年にかけてで2.7%である。日本と同様に,2009年2月のアナログ放送停波にともなうデジタル放送対応テレビへの買い替え需要を考慮してのことである(図1)。その後,成長率は鈍化する予測である。

北米におけるテレビ出荷台数予測

大型テレビの需要が拡大する市場
 北米の家屋は総じて部屋面積が大きく50型以上のテレビの売れ行きが好調である。従来,消費者はこのサイズ帯を得意としていたリアプロやプラズマ・テレビを選択してきた。最近は同サイズの液晶テレビが上市されるようになり,方式間の競争が激化している。デジタル放送開始が間近であり買い換えによる需要拡大が見込め,大型テレビを受容する素地の大きい北米市場は,各テレビ・メーカーにとって取りこぼすことができない市場である。

ファブレス・メーカーの拡大が顕著
 北米市場で特徴的なのが米VIZIO,Inc.に代表されるファブレス・メーカーの存在である。VIZIOは,台湾系米国人によって2005年に設立された。液晶テレビに関して2007年第2四半期には韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.やシャープを抑えて出荷台数台数ベースで1位。金額ベースでは3位になっている。VIZIOは,液晶パネルの大半を韓国LG.Philips LCD Co., Ltd.から調達している。販売ルートに関しては,家電量販店をターゲットにせず,米Costco Wholesale Corp.といった倉庫販売の小売店を中心に販売実績を積み,米国最大のディスカウント・ストアである米Wal-Mart Stores, Inc.にも進出した。2007年には,42型フルハイビジョン液晶テレビを期間限定ではあるものの大手テレビ・メーカーに比べて200米ドルも安い999.99米ドルで販売した。米国では,大型・高付加価値テレビだけでなく,低価格であることも購買の重要な要素である。
 米国は所得格差が激しく,売れるテレビの価格帯も高価なものから安価なものまで幅広い。北米市場は全世界のテレビ市場の縮図ともいえる。それゆえにテレビ・メーカーは北米市場で勝負をし,勝つ意義があるのだ。

LCDパネル・メーカーの事業戦略研究 2008」ではテレビ・メーカーや液晶パネル・メーカーの活動について分析した。主要液晶パネル・メーカー5社の事業戦略を事業ミッション,市場認識,技術戦略,製造戦略,製品戦略,販売戦略,事業体制,財務戦略の8項目に分けて多角的に分析,FPDテレビ業界に関連するパネル・メーカー,部材メーカー,装置メーカーなどに指針を示す情報を提供する。

日米欧3市場の特徴と動向を読む (),(),(

電子・自動車産業Watcher 閲読分析から見た注目技術・製品・市場動向
業界動向クリッパー 閲読分析から見た注目技術・製品・市場動向
次世代モビリティ:普及シナリオと事業機会
製造戦略から見たHV・PHV・EV動向と今後
医療のICT活用、先行事例に見る成功の秘訣
自動車メーカーの電動車戦略・将来展望 2012-2013
デジタルヘルスケア、消費者価値に見るビジネス機会〜疾病予防・抗加齢編〜
ヘルスケア産業はこうすれば立ち上がる
中国スマート・コミュニティ市場動向・事業機会分析(環境市場編)
中国スマート・コミュニティ市場動向・事業機会分析(低炭素型建築物・コミュニティ編)
蓄電池システムの有望アプリケーションと普及戦略予測・分析
定置用蓄電池はどこまで使われるか
新刊レポート
新刊レポート
EV普及と社会システムの変貌に潜む20の仮説環境・電池の技術ロードマップと利用シーンの将来像太陽電池 次のビジネスの攻めどころ太陽電池・発電業界の変革シナリオ2009自動車の環境対策とエレクトロニクス化LCDパネル・メーカーの事業戦略研究2008情報家電・業界変革マップ−テレビ・携帯電話編LCDパネル・メーカーの事業戦略研究2008韓国ディスプレイ業界デジタル家電・特許マップ−ディスプレイ技術編デジタル家電・特許マップ−電子デバイス実装技術編デジタル家電関連企業の東アジア進出機会FPD業界・装置・部材メーカーの東アジア進出課題 Tech-On!書店バナー

| 産業イノベーションHOME | 電子産業・成長戦略フォーラム |
Copyright (c) 2005-2013 TechnoAssociates, Inc. All rights reserved.
電子産業・成長戦略フォーラム 産業イノベーショントップへ テクノアソシエーツサイトへ