株式会社テクノアソシエーツ LCDパネル・メーカーの事業戦略研究 2006 電子産業・成長戦略フォーラム 発行レポート

「LCDパネル・メーカーの事業戦略研究 2006」関連記事
[2005/12/02]

 製造コストに対する部材の影響力が大きくなるにつれて,リスク管理の観点から,あえて旧世代のラインを新規に立ち上げようとする動きが出てきている。大手LCDパネル・メーカーの中で,特色のある工場の立ち上げのスケジュールを組んでいるのが,台湾Chi Mei Optoelectronics Corp.である。事業機会を逃さず,かつ工場の立ち上げに伴う生産技術上のリスクを最小限にとどめるための工夫をしている。短期的な資金運用を考慮しなければならない同社の台所事情を反映している。台湾メーカーの多くは,ラインごとに生産品目を割り振るような生産はせず,需給状況に応じた品目を生産する。場合によってはモニター向けも高効率で生産できるような工場の仕様を考える。これに対しChi Meiは,生産するパネルのサイズをラインごとに明確に生産品目を分けている。

 Chi Meiは,42型と47型のテレビ向けLCDパネルの製造に向けて,新たに2つの世代の工場を同時に立ち上げている。製造に用いるガラス基板のサイズで見ると,旧世代に当たる第5世代工場と最新の第7.5世代工場である。42型のパネルは,第5世代では2枚,第7.5世代では8枚切り出すことができる。異なる点は,立ち上げ当初の歩留まりである。Chi Meiにとって立ち上げ経験のある第5世代は,稼動開始直後から高い歩留まりを実現できる。これに対し第7.5世代は,最終的には生産効率は高くなるが,初めて立ち上げるラインであるため,稼動直後は歩留まりが極度に低い可能性が高い。こうした歩留まりが向上しないリスクを避け,Chi Mei全体では連続的に低コスト化が進むようにするために,2つの世代を同時に立ち上げるのであるLCDパネル・メーカーの事業戦略研究 2006」では,主要LCDパネル・メーカー5社の事業戦略を多角的に分析することによって,各社の設備投資の意図を解き明かすための情報を提供する。

(伊藤元昭=テクノアソシエーツ プリンシパル)

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